予防接種には多くの種類があるので、「どれからはじめるのかな?」と悩んでしまう方もいらっしゃると思います。
基本方針は、生後2ヶ月から、小児用肺炎球菌ワクチン・五種混合ワクチン・B型肝炎ワクチン・ロタワクチンの同時接種をお勧めしています。
効率よく、また、安心してワクチンを接種していただけるように、小泉重田小児科では
「スケジュールを立てるときの原則@〜B」を考慮して、予防接種スケジュールの計画立案をアドバイスしております。
■スケジュールを立てるときの原則 @
うつる可能性の高い病気の予防接種から始めましょう。
結核・百日咳・麻疹(はしか)・細菌性髄膜炎などの病気は、いつでもかかる可能性があります。
実際に平成30年には沖縄県でたった一人の外国人観光客から、日本全国で100人近くの方に麻疹が感染しました。
平成25年4月、ヒブワクチン、小児用7価肺炎球菌ワクチンが定期接種化されました。令和6年4月からは五種混合ワクチン、15価肺炎球菌ワクチン、令和6年10月からは20価肺炎球菌ワクチンが定期接種化されました。
細菌性髄膜炎は、もし罹ったら大変な病気です。当院でもヒブ髄膜炎に罹ってしまった二人のお子さんを大きな病院へご紹介したことがあります。幸いお二人とも後遺症もなく退院後も元気に来院されていますが、現在も大きな病院で後遺症が出ていないかどうか定期的に検査を行っています。
■スケジュールを立てるときの原則 A
年齢制限と決められた接種間隔があります。
初回ワクチンは生後2ヶ月から開始
令和2年10月1日から、ワクチン同士の接種間隔規定が大きく改正(改善)されました。
■スケジュールを立てるときの原則 B
同時接種は世界の標準
ワクチンの同時接種は、日本では今までなじみが薄い接種方法でした。海外では一般的な方法で、多くのメリットがあります。またWHOもワクチンの同時接種を推奨しています。
当院ではヒブワクチンの発売を機に、ワクチンの同時接種を導入しました。
日本では、日本小児科学会から平成23年1月19日付で同時接種に関対する考え方が示され「必要な医療行為」と位置づけられました。
詳しくは
「予防接種を同時接種するメリット」をご参照下さい。
※同時接種がご心配な場合は、
それぞれ単独ワクチンの接種も可能です。どのワクチンから接種するのかも含めてご相談いたします。
※日本小児科学会が推奨するワクチンスケジュール(web)
https://www.jpeds.or.jp/modules/activity/index.php?content_id=138
※「VPDを知って子どもを守ろう」が推奨するワクチンスケジュール(web)
https://www.know-vpd.jp/children/