任意接種(自費)・個別接種 |
補助的追加接種をお勧めする方(自費)
小児用7価肺炎球菌ワクチン、プレベナーは現在使用されておりません。現在は次世代ワクチンのプレベナー13(小児用13価肺炎球菌ワクチン)が使用されています。
小泉重田小児科では、特に3歳未満の方、及び、
ご家庭に小さい赤ちゃんがいらっしゃる6歳未満の方に、現在使われている13価ワクチンの補助的な追加接種をお勧めしています。
最終接種から8週間後に1回だけ新ワクチン(13価)の接種を行います。
公費の対象外ですのでご希望の方は自費で接種して下さい。
平成25年秋からは後継ワクチンの「プレベナー13」が使用できるようにります。発売され次第「プレベナー13」は定期接種ワクチンになりますので、肺炎球菌ワクチンの接種が完了していない方は、発売され次第、残りの回数は「プレベナー13」を接種することになります。
肺炎球菌は90種類以上の血清型に分けられますが、小児用7価肺炎球菌ワクチン(PCV7)「プレベナー」には、小児に重大な感染症を引き起こす7種類の肺炎球菌ワクチンが入っています。
この7種類(7価)が肺炎球菌による重症感染症(髄膜炎・敗血症・潜在性菌血症・中耳炎など)の80%を引き起こすとされています。
「プレベナー」は世界97カ国で使用されており、41カ国で国の定期接種プログラムに導入されています。2009年1月、香港でアジアでは初めてプレベナーが定期接種に採用され、注目を集めました。
日本では、平成21年10月16日、ワイス株式会社が日本で初めて7価肺炎球菌ワクチン(PCV7)「プレベナー」の製造承認を取得しました。平成22年6月1日からはファイザー株式会社が販売します。
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平成22年2月24日から、日本で小児用7価肺球菌ワクチン接種が任意接種としてはじまりました。
平成23年2月1日から、子宮頸がんワクチンを推し進める「子宮頸がん等ワクチン接種緊急促進事業」に基づき、ヒブワクチン・小児用7価肺炎球菌ワクチンについても全国的に公費補助が始まりました。
しかし、任意接種ワクチンであったため、高崎市では予診票が個別配布されず、そのために無料で接種できることを知らないまま5歳を迎えてしまうお子さんも見受けられました。
その後、平成25年度には小児用7価肺炎球菌ワクチンが予防接種法基づく定期接種に格上げされる公算が大きくなっため、高崎市ではようやく平成24年6月から予診票の個別配布を開始しました。
平成25年4月1日、定期予防接種に格上げされました。
肺炎球菌による髄膜炎・菌血症などの重い病気は5歳以上のお子さんもかかることが知られています。
無料化の年齢をすぎてしまっても、9歳11ヶ月までは接種できますから、早めに接種することをお勧めいたします。
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小児用7価肺炎球菌ワクチンは、ヒブワクチンや三種混合ワクチンと同時に接種できます。
もちろん、それぞれ単独ワクチンの接種も可能ですが、同時接種には、より少ない受診回数で多数の病気に対する免疫を付ける事ができる、という利点があります。
同時接種について、ご不安やご不明な点がある方は「同時接種のメリット」をご参照下さい。
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小児用7価肺炎球菌ワクチン(プレベナー)は接種開始年齢により接種回数が4回〜1回と異なります。
小児用7価肺炎球菌ワクチン(プレベナー)は、三種混合ワクチン(DPT)やヒブワクチンと同時接種をする事をお勧めしています。
詳しくは「赤ちゃんのワクチンスケジュール」を参考にして下さい。
標準的接種スケジュールは初回免疫3回+追加免疫1回の合計4回です。
初回免疫・・・生後2ヶ月以上〜6ヶ月までに開始し、4週間隔で3回接種します。
追加免疫・・・3回目接種から60日以上の間隔をおいて、通常は1歳の誕生日に1回接種します。
標準時期に接種できなかった場合は接種開始時期により接種回数が異なります。
7ヶ月〜11ヶ月で開始・・・2回+60日後に追加免疫1回(合計3回)
1歳〜2歳未満で開始・・・・1回+60日後に追加免疫1回(合計2回)
2歳〜9歳以下で開始・・・・1回(合計1回)
<参考>海外には3種混合ワクチン+Hibワクチン+ポリオ不活化ワクチンという、いわば5種混合ワクチンがあります。米国やフランスでは5種混合ワクチンとプレベナー、B型肝炎ワクチンの合計3本を同時接種する方法が標準です。 |
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肺炎球菌による、小児の重症感染症を予防する目的で製造されたワクチンです。不活化ワクチンなので、接種回数が多いほど免疫力が強くなります。
ワイス株式会社から、プレベナーの接種を受ける前にお読みいただく説明文書が届いています。全ての方に予診票を記入する前に読んでいただく事になっております。事前にお読みいただき、疑問点があれば、予診の際に医師に質問してください。
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1)肺炎球菌は細菌性髄膜炎の原因菌として頻度が高い。
2)細菌性髄膜炎は初期診断が難しいので予防が有効。
3)抗生物質が効かない肺炎球菌(耐性菌)が増えているので、早期に診断治療が始まっても、予後が悪い例が増えている。
4)細菌性髄膜炎の前段階ともいえる菌血症の原因として肺炎球菌が多いとされており、ワクチンは菌血症も予防できる。
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肺炎球菌による重症感染症である細菌性髄膜炎と潜在性菌血症の発症を確実に予防します。
<参考>いわゆる「肺炎」を予防する、というワクチンではありません。
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「発熱」と「接種部が赤くはれる」割合が、三種混合ワクチンやヒブワクチンに比べると多く見られますが、一時的な症状ですので心配ありません。
発熱:4人に1人の頻度で接種日か翌日までに発熱します。接種のたびに毎回発熱するわけではありません。発熱は37.5℃〜38.5℃位が多いようですが、稀に39℃台の方も見られます。通常、発熱以外の症状はなく比較的元気もあり1日で解熱します。しかし、かぜや病気による発熱とのワクチンによる発熱との区別は難しので、発熱した場合は医療機関を受診して下さい。
接種部位の赤いはれ・しこり:接種当日から赤くなり、入浴時には盛り上がって熱を持ちます。3〜4日で赤み(発赤)が薄くなり、発赤の大きさの二回りほど小さめのしこり(硬結)がはっきりしてきます。その後、2ヶ月程度かかって硬結は次第に小さくなり、米粒大を経て消失します。
国内臨床試験において認められた主な副作用
注射部位紅斑:1回目80.7%、2回目79.7%、3回目75.3%、4回目71.0%
注射部位硬結・腫脹:1回目71.8%、2回目74.0%、3回目68.4%、4回目64.5%
発熱(37.5℃以上):1回目24.9%、2回目18.6%、3回目24.7%、4回目22.5%
易刺激性:1回目20.4%、2回目18.1%、3回目14.9%、4回目11.2%
傾眠状態:1回目21.5%、2回目13.0%、3回目15.5%、4回目10.7%
注射部位疼痛・圧痛:1回目12.7、2回目16.9%、3回目7.5%、4回目13.6%
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小児用7価肺炎球菌ワクチンは、平成25年4月1日から、定期予防接種に格上げされました。
以前、有料でワクチンを接種していた時期に赤ちゃんだった方や、接種後の有害事象がご心配で途中で接種を止めてしまった方が、ワクチン接種漏れになっています。
せっかく、定期予防接種になり、無料で接種できるようになりましたので、なるべく早く,キャッチアップ接種を受けて下さい。
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