風しん・先天性風疹症候群の予防には、特別な事情がない限り、麻しん・風しん混合ワクチン(MRワクチン)を接種しましょう。 |
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個別接種・接種回数2回 |
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風しん抗体検査の補助について (平成26年4月30日更新) |
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平成26年4月から、主に初めての妊娠を希望しているかたと、そのご家族に対して、風しん抗体検査の費用を助成する制度ができました。
更に、高崎市では平成26年5月から、上記の検査で抗体が少なかった方に、風しんワクチンの費用を助成する制度が追加されました。
この助成は、初回妊娠を希望する方が対象なので、既に妊娠したことがある方は助成を受けられません。
また、助成を受けるためには、あらかじめ高崎市に申請行い審査を受け所定の受診券を交付してもらう必要があります。
高崎市HP「風しん抗体検査」を必ずご覧下さい。 |
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・平成24年、平成25年は全国的に風しんが大流行しました。5年振りに、平成30年も千葉・東京・福岡などの都心を中心に流行しています。
群馬県の状況はこちら(群馬県HP)
全国の状況はこちら(NHKのHP)
・風しんは、症状だけで診断することが困難な病気の一つで、最終的には抗体検査やウイルス分離を行って診断します。
・最近、風しんが社会問題になっている原因は、妊娠・出産を迎える年齢の方が、子どもの頃に、風しんの予防ワクチンを接種する機会が十分に整備されていなかったことです。
・現在の子ども(平成25年度の中学1年生以下のお子さん)は、1歳(1期MR)と、幼稚園年長さんの時期(2期MR)に、1回ずつ合計2回麻しんと風しんの予防ワクチン(麻しん・風しん混合ワクチン:MRワクチン)を定期予防接種として接種しています。更に、平成25年度の中学2年生〜大学4年生までの方は、3期・4期MRワクチンを受けることで、合計2回、麻しんと風しんの予防ワクチンを受けています。(但し、受け忘れの方を除く)
・一方、平成30年度に27歳以上の方は、麻しん、風しんの予防接種を2回は受けていないことになります。
・男性も風しんワクチンが必要です。日本の男性は定期予防接種の制度上、風しんワクチン接種率が低いことが知られています。そして、風しんワクチンを受けられなかった世代の男性が風しんに罹患しています。現在は、会社で風しんが流行し、会社で感染した夫から家庭の妊婦に風しんがうつり、先天性風疹症候群が発生していることも明らかにされています。
日本の風しんワクチンの歴史は以下の通りです。
・1997年(昭和52年):中学生女子のみ風しん定期接種が開始されました。
・1994年(平成6年):風しんワクチンの対象者を1歳以上の男女とする。ここではじめて男性に風しんワクチンを定期接種できるようになりました。
・2006年(平成18年):風しんワクチン、麻しんワクチンともに2回接種に変更され、麻しん・風しん混合ワクチン(MRワクチン)を使用するようになりました。
・2008年〜2012年(平成20年〜24年):MRワクチンの2回目を接種する機会が無かった方、10学年分に対して、2回目を接種となる3期・4期MRワクチンが行われました。
以上のように、最近、風しんが社会問題になっている原因は、妊娠・出産を迎える年齢の方が、子どもの頃に、風しんの予防ワクチンを接種する機会が十分に整備されていなかったことです。
・風しん・麻疹の予防には、一生のうちに2回、予防接種を受けることが求められており、2回接種が世界標準です。今回、風しんワクチンをご希望の方にも、風しん単独ワクチンではなく、麻しん・風しん混合ワクチンを接種されることを強くお勧めしています。
※接種前の注意事項※
・ワクチン接種後は2箇月間の避妊が必要です。
・妊娠している女性には接種できません。
・当院では「生理」の時に接種する事をお勧めしています。
厚生労働省研究班は平成25年5月21日、「予防接種後に妊娠がわかっても人工妊娠中絶を考える必要はない」という通知を出しています。一方で、「先天性風疹症候群を発症する可能性が否定されているわけではない」とも記されています。ワクチン接種後に心配しながら妊娠期間を過ごすことは望ましくありません。そこで、当院では上記のような接種時期をお勧めしています。
接種前に、次の参考資料(PDF)をご一読下さい。
待合室にも同じ冊子を置いてあります。
・先天性風しん症候群について詳しく教えて下さい
・妊娠中にワクチンを接種しても大丈夫ですか?
・ワクチン接種が終わったら、すぐに妊娠しても大丈夫ですか?
・妊娠中に風疹含有ワクチン(麻しん風しん混合ワクチン、風しんワクチン)を誤って接種した場合の対応について
(出典:新型インフルエンザ等新興・再興感染症研究発行 財団法人日本予防医学協会 「知ってほしい麻しん、風しんQ&A」、日本産婦人科学会)
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平成17年3月31日までは、麻しんと風しんの予防にはそれぞれのワクチンを別々に1回ずづ合計2回接種していました。その時に用いていたのが風しん単独ワクチンです。現在は、麻しん・風しんを一本の注射で予防できる「MRワクチン」が開発されています。
風しんウイルスを弱毒化して作った生ワクチンです。 |
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軽いかぜ症状ではじまり、発熱、発疹、後頚部リンパ節腫脹、目の充血、関節痛などが主症状です。
概ね3日で熱が下がるので「三日ばしか」と呼ばれますが軽い病気ではなく、大きいお子さんほど症状が重くなります。
主な合併症は血小板減少性紫斑病(3000人に1人)、脳炎(6000人に1人)などです。 |
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妊婦が妊娠早期に風しんかかると、先天性風しん症候群と呼ばれる病気により心臓病、白内障、聴力障害などの障害を持った赤ちゃんが生まれる可能性が高くなります。
先天性風疹症候群の予防には、麻しん・風しん混合ワクチン(MRワクチン)を接種しましょう。
参考リンク:
NHK WEB特集「風疹の流行がもたらした現実」
「平成24年から25年にかけて成人の間で大流行し、その結果45人の赤ちゃんに障害が出ました。家族は今、子どもの障害と向き合いながら、風疹で苦しむ親子をなくしたいとワクチンの接種を訴えています」
NHK「NEWS WEBストップ風疹 〜赤ちゃんを守れ〜」のページ:http://www3.nhk.or.jp/news/stopfushin/
NHKトップページ:http://www.nhk.or.jp/ |
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風しんの抵抗力(免疫)を1回の接種でつけることができます。
また、1期および2期に1回ずづ2回接種することで、より強い免疫を長期間保つことができます。 |
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発熱は20人に1人程度、発疹は100人に1人程度の割合で発生します。
これらの症状は接種後5日〜14日に多くでます。成人女性に接種した場合は1〜2週間後に関節炎が認められることがありますが、数日から1週間で治ります。
また、100万人に1人程度の割合で血小板減少性紫斑病がみられます。
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高崎市の風しん抗体検査およびワクチン接種費用の助成について
高崎市では妊娠初期の風しん感染による先天性風しん症候群を防止するため、風しんの抗体検査およびワクチン接種の費用を助成しています。
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妊娠中の女性は接種できません。また、接種後は2箇月間妊娠しないようにして下さい。赤ちゃんが先天性風疹症候群にかかる可能性があるからです。 |
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