1-1-1
「日本脳炎ワクチン中止」という報道について |
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平成21年6月2日に、副作用がより少ない「乾燥細胞培養日本脳炎ワクチン」(新ワクチン)が発売になり、日本中で接種が再開されつつあります。
むかし・・平成17年5月30日付けで、厚生労働省健康局結核感染症課から、以前使用されていた日本脳炎ワクチン(マウス脳由来)の接種を積極的に勧奨することは差し控えるよう通達がありました。このワクチンは現在製造されておらず、最終ロットの有効期限も切れ現在では使用されていません。そのかわり、新ワクチンが平成21年6月2日に発売されましたが、ワクチンの在庫不足などが原因で、通達が変更されてないのが現状です。
今後、平成22年5月頃に厚生労働省から「日本脳炎ワクチンを受けましょう」という、積極的な接種の勧奨が再開されることになっています。そうすると「乾燥組織培養日本脳炎ワクチン」(新ワクチン)を接種することになります。
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1-1-2 日本脳炎ワクチン3期(中学校3年)の廃止 |
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中学校3年で行っていた日本脳炎3期予防接種は平成17年7月29日付けで廃止されました。
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1-1-3 急性散在性脳脊髄炎(ADEM)について(副反応・副作用) |
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厚生労働省が平成17年5月30日付けで日本脳炎ワクチンの積極的な勧奨を差し控えた理由は、日本脳炎ワクチンと急性散在性脳脊髄炎(ADEM)という病気の発生との因果関係があるとの判断が下されたことからです。
この日本脳炎ワクチンの副反応として急性散在性脳脊髄炎は、70万回〜200万回の接種に1回程度、極めてまれに発生すると考えられています。
万が一発症しても通常は良くなり、再発しません。
急性散在性脳脊髄炎の症状は、ワクチン接種後数日から2週間程度の間に発熱、頭痛、けいれん、運動障害等の症状があらわれます。
症状が疑わしい場合にはご相談下さい。 |