4価ワクチン(ガーダシル)で打ち始めましたが、
残りを9価ワクチン(シルガード9)に変更して
接種できますか?(令和5年1月3日追記)
はい、令和5年4月から可能です。
適切な情報提供のもと医師とよく相談した上で9価HPVワクチンを選択しても差し支えありません。
令和5年4月まで待ったほうがいいですか?(令和4年11月9日追記)
お子さんの年齢と環境を加味して考えましょう。
令和5年4月からシルガード9(9価ワクチン)が新たに公費で接種できるようになります。
どなたも、どうせなら最新のワクチンを受けたいとお考えだと思います。
ただ、子宮頸がんの予防は、HPVにかかって(感染して)からでは間に合いません。
HPVの感染は特定のできごとでおこります。
そこで、接種されるお子さんの年齢、彼がいるか、進学などで親元から離れないか、など、お子さんのご年齢や環境を考えて決めて戴くとよいと思います。
有料で接種しましたが払戻金はありますか?
HPVワクチンの償還払い
積極的勧奨を差し控えていた間にHPVワクチンを自費で接種された方に接種費用の払戻(償還払い)制度ができました。(令和4年5月27日追記)
該当の方は期限までに高崎市に申請してください。
償還払いは市町村により取り扱いが異なります。
高崎市では以下を全て満たす方が対象です
(※詳しくは高崎市HPをご覧下さい)
・令和4年4月1日時点で高崎市に住民票がある
(その後高崎市を転出していても対象です)
・平成9年4月2日~平成17年4月1日までに生まれた女子
・17歳となる日の属する年度の初日~令和4年3月31日までに、国内でHPVワクチンを任意接種で受けた
・該当ワクチンは、サーバリックス(2価)、または、ガーダシル(4価)
・シルガード9(9価)は令和5年4月から定期接種として無料で接種できます。
なお、申請期間は令和4年5月9日から令和7年3月31日まで
★接種記録(母子手帳)をお持ちで無い方には「申請用証明書」(無料)をご用意致します。
★領収書が見当たらない方には「接種料金支払い証明書」(無料)をご用意致します。
当院の代表電話まご相談下さい。
どのような服装で接種に行けば良いですか?
※肩と肘が露出できる服装でご来院下さい
適正な接種を行うために下図のように「肩(三角筋部)を完全に露出した状態」で接種します。
肩が見えない服装の場合は受付時にお声がけ下さい。
Tシャツを用意してありますので、着替えて戴いてから予診・接種を致します。
定期予防接種として接種できる対象者は?
小学6年~高校1年相当年齢の女子です。
(対象:12歳となる日の属する年度の初日~16歳となる日の属する年度の末日までの間にある女子)
お勧めの接種時期(接種年齢)は?
標準的な接種年齢は中学1年生の女子です。
(標準的な接種期間:13歳となる日の属する年度の初日~当該年度の末日までの間にある女子)
高校1年を過ぎてしまいました。どうすれば?
下記に該当する年齢の方は2022年4月から無料で接種できます(キャッチアップ接種)
令和3年12月、厚労省のHPVワクチンを打ち漏らした人に対する救済方法(無料接種)が決まりました
1997(平成9)年度~2005(平成17)度生まれの女性は、2022(令和4)年4月から2025(令和7)年3月までの3年間、救済措置として無料で接種できます
※シルガード9(9価)は2023(令和5年)4月から無料で接種できます。
予診票がありません。とうすれば?
HPVワクチンの予診票は委託医療機関に置いてあります。
窓口でお渡しできます。
(高崎市では中学1年生のみ郵送されてきます)
※シルガード9(9価)を自費で接種する場合は予診票が異なります。
接種前に必要なことがあります?
はい。ワクチンの必要性・副反応などを十分にご理解の上で接種して下さい。
そのために、厚生労働省作成の最新リーフレット(PDF)をお読み下さい。
リーフレットには、HPVワクチンは以前と同様に定期接種であり、中止されているのではないこと、安全性、効果、副反応の頻度、ワクチンを受けても20歳になったら子宮頸がん健診を受ける必要があること、などが記載されています。
厚労省リーフレット:
「小学6年生~高校1年生相当の女の子と保護者の方へ大切なお知らせ」
概要版(高崎市から送付されたもの)
詳細版
HPVワクチンは公費(無料)ですか?
はい、定期接種のため公費(無料)です。
日本脳炎ワクチンや二種混合ワクチンと同様に公費(無料)で接種できます。
2013年(平成25年)4月1日から定期の予防接種になりました。
2023年(令和5年)4月1日からはシルガード9も定期接種として無料で接種出来ます
HPVワクチンにはどのような種類がありますか?
予防できるHPVの数の違いにより3種類あります
3種類目のワクチン(9価ワクチン)は2021年2月24日に発売
HPV ワクチン | 2価 | 4価 | 9価 |
---|---|---|---|
商品名 | サーバリックス | ガーダシル | シルガード9 |
予防できる HPVの数 | 2種類 | 4種類 | 9種類 |
子宮頚がんに 関連するHPVの数 (高リスクHPVの数) | 2種類 | 2種類 | 7種類 |
子宮頸がん健診 | 何れのワクチンでも必要です | ||
定期接種 (無料) | ○ | ○ | 2023年4月~ |
標準的接種 の完了期間 | 6ヶ月 | 6ヶ月 | 6ヶ月 |
最短接種 の完了期間 | 5ヶ月 | 4ヶ月 | 4ヶ月 |
自費料金 1回(税込) | 16,500円 | 16,500円 | 25,000円 |
在庫 | 予約注文 | あり | 予約注文 |
男性の接種 | × | ○ | × |
9価ワクチンとは何ですか?
最新のHPVワクチンで9種類のHPVに対応できます。
日本では2020年7月21日に製造販売が承認され、2021年2月24日に発売されました。
商品名は「シルガード9」
・現在の所、定期予防接種では使用できません。
・2023年4月1日からは定期接種として無料で接種できます。
・今後は9価ワクチンを選ぶ方が増えると思われます。
・厚労省の指示により全例登録をおこなうワクチンです。そのためのシステムである「ワクチンQダイアリー」への登録が必要です。
初回接種の方は事前に「ワクチンQダイアリー」にアクセスし、スマートフォン等のモバイル端末で「新規登録」を行って下さい。
接種時は毎回必ずスマートフォン等をご持参下さい。
高1です、今から間に合いますか?
2022(令和4)年4月から2025(令和7)年3月までの3年間、救済措置として無料で接種できる機会があります。詳しくはキャッチアップ接種をご覧下さい。
HPVワクチンの標準的な接種間隔は?
・2価HPVワクチン(サーバリックス)
10歳以上の女性に、通常、0、1、6ヵ月後に3回接種。
・4価HPVワクチン(ガーダシル)
・9価HPVワクチン(シルガード9)
9歳以上の女性に、通常、2回目は初回接種の2ヵ月後、3回目は6ヵ月後に接種。
「最短の接種間隔」とは何ですか?
添付文書に明記されている正式な接種間隔です。ワクチンによって添付文書の記載方法が異なるので、当院では「最短の接種間隔」と簡略化して記載しています。
HPVワクチンは接種完了までに6ヶ月かかりますが、「最短の接種間隔」ではサーバリックスは5ヶ月で、ガーダシルは4ヶ月で接種できます。この通りに接種すれば定期接種として認められます。
様々な事情で接種間隔がずれても、接種を完了させれば効果は十分に期待できます。
サーバリックスの添付文書には「やむを得ず接種間隔の変更が必要な場合」という記述があり、ガーダシル・シルガード9の添付文書には「本剤の2回目及び3回目の接種が初回接種の2ヵ月後及び6ヵ月後にできない場合」という記述があります。
添付文書に明記されている正式な方法ですから、当院の独自の方法ではなく、かかりつけ医でも同様に接種して下さいます。
HPVワクチンの最短の接種間隔は?
最短の接種間隔は「標準的な接種方法」とは異なります。
・2価HPVワクチン(サーバリックス)
最短5ヶ月で終了します。
やむを得ず接種間隔の変更が必要な場合は、
2回目の接種は1回目の接種から1~2.5ヵ月の間で、
3回目の接種は1回目の接種から5~12ヵ月の間で調整する。
・4価と9価HPVワクチン(ガーダシル・シルガード9)
最短4ヶ月で終了します。
標準的な接種通りにできない場合は、
2回目接種は初回接種から少なくとも1ヵ月以上、
3回目接種は2回目接種から少なくとも3ヵ月以上間隔を置いて実施。
HPVワクチンが通常の定期予防接種に戻りました(令和3年11月26日)
HPVワクチンは、令和3年11月26日から予診票が届く通常の定期予防接種に戻りました。
これからは日本脳炎や二種混合のように、HPVワクチンも予診票がご自宅に届きます(高崎市では中学1年生のみ・令和4年4月頃から)。
HPVは子宮頸がんの原因になるウイルスです。HPVワクチンは子宮頸がんワクチンとも呼ばれます。
どうして予診票が郵送されなかったのですか?
2013年6月、厚生労働省が出した指示により、自治体が接種対象者に予診票や案内書などを送る事を差し控えていたからです。
厚生労働省は子宮頸がん予防ワクチン(HPVワクチン)の副反応については、2013年6月14日に開催された専門家の会議において、これまでに収集された医学的情報をもとに分析・評価され、ワクチン接種の有効性と比較した上で、定期接種を中止するほどリスクが高いとは評価できないと判断しました
そして、その会議では、接種部位以外の体の広い範囲で持続する疼痛の副反応症例等について十分に情報提供できない状況にあることから、「接種希望者の接種機会は確保しつつ、適切な情報提供ができるまでの間は、積極的な接種勧奨(予診票やワクチンパンフレットなどの個別郵送)を一時的に差し控えるべき」と決まりました。
予診票の個別配布は「積極的な接種勧奨」に当たるため、予診票の発送を行っていなかったのです。
詳しくはこちら:厚労省「HPVワクチンQ&A」
※2021年11月26日、「積極的勧奨の差し控え」が廃止されました。2022年4月頃から順次、ご家庭に予診票が郵送されます。(2021.11.26追記)
令和2年10月以降、自治体からHPVワクチンのお知らせが届きました。
なぜですか?
令和2年9月25日、厚労省はHPVワクチン・リーフレットのあり方を再検討した結果を公表しました。
今まで使用されていたHPVワクチン・リーフレットは認知度が低く、内容も改善すべき点があるとされました。
そこで、以前のリーフレットを判りやすく改訂しました。そして、令和2年10月9日、国からの通知により、「接種対象者と保護者にHPVワクチンを正しく知って戴くための資材」をお届けすることになりました。
このようなわけで、お知らせが届きました。
結局、打つ?打たない?どちら???
当院は接種をお勧めします。
このご質問は良く寄せられます。
「自治体から予診票も届かないし、どうすればいい?」というお悩みだと推察致します。
・現在、高崎市では中学1年生の対象者に予診票を送付しています。
小学6年、中学2年以上も接種できますが予診票は届きませんのでご注意ください。
※「積極的勧奨の差し控え」が廃止され、令和4年4月頃から順次、ご家庭に予診票が郵送されています。(2021.11.26追記)
※2022年4月から、接種機会を逃してしまった人への無料接種が始まっています(キャッチアップ接種)
それでは「打つ?・打たない?」の判断はどうすべきでしょうか?
かかりつけ医や予防接種実施医療機関の医師からワクチンの説明を受けて下さい。疑問点があれは質問し、その場で決まらなければ、自宅に持ち帰ってご家族で相談下さい。